武田双雲【第1回】ITとアナログの「書」の融合に価値を見出し、独立を決意 – すべてが価値であり、人は価値の中で生きている。 – [特集]Thinking-価値創造と思考-

武田 双雲

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2019年09月16日

すべてが価値であり、人は価値の中で生きている。
- [特集]Thinking-価値創造と思考-

「こんなにも人に喜んでもらえるものだったということに、自分自身も感動」

日本を代表する書道家として、国内外で活躍する武田双雲氏。その創作活動は、映画やテレビ番組などの題字やロゴデザイン、アーティストやクリエイターとのジャンルを超えたコラボレーション、パフォーマンス書道、ポジティブな生き方を説く著作の発表など多岐にわたる。書道家の枠にとらわれず、新たな価値を創造し続ける武田氏に、その根底にある思考や発想などを伺った。

田村知子 ≫ 文 波多野 匠 ≫ 写真

(※本記事は、2018年7月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)

武田双雲(たけだ・そううん)

書道家
1975年熊本県生まれ。東京理科大学理工学部卒業。3歳より書家である母・武田双葉に師事し、書の道を歩む。大学卒業後、NTT入社。約3年間の勤務を経て、書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。NHK大河ドラマ「天地人」、世界遺産「平泉」、スーパーコンピュータ「京」など、数多くの題字やロゴを手がけるほか、文化庁の任命を受け、海外でもパフォーマンス書道やワークショップを実施。書道教室「ふたばの森」を主宰し、約300名の門下生に指導を行う。各種メディア、講演会やイベント、セミナーなどへも数多く出演。『人生、余裕で生きる極意』(三笠書房)など著書は50冊を超える。

ITとアナログの「書」の融合に価値を見出し、独立を決意

NHK大河ドラマ「天地人」、世界遺産「平泉」、スーパーコンピュータ「京」をはじめ、数多くの題字やロゴデザインを手がけてきた、書道家の武田双雲氏。そののびやかで力強い、独創的な書の魅力に触れたことのある人は多いだろう。

武田氏が書家である母・武田双葉さんに師事し、書道を始めたのは3歳の頃。

「書道を習っているというよりも、造形物をつくるのが楽しくてしかたがない。そんな感覚でした。とにかく、気持ちのいい線を書くのが好きだった。なかなか書けないんですけども、それもまた、ゲームを攻略するような感じで楽しくて」

そんなふうに幼少の頃から書道に親しんできた武田氏だが、書道はあくまでも「趣味」にすぎなかったという。

「書道家になるという目的もなければ、上手くなりたいという目標もありませんでした。気持ちがいいから、書く。ただそれだけで、たとえるならば、休日のヨガみたいなイメージですね」

東京理科大学理工学部情報科学科を卒業後、大学時代から社会を一変させることが出来るITに魅力を感じ、NTTに入社。入社後は、営業職としてさまざまな業態の顧客にインターネットの導入を提案する一方で、社内では武田氏の超アナログな試みが話題を呼んだ。

「世の中には無機質なフォントの文字が溢れていたので、ちょっとしたメモを小筆で書くようにしていたんです。それが次第に評判になって、いろいろな人から自分の名前を書いてほしいと頼まれるようになりました」

あるとき、女性社員の依頼で名前を書くと、彼女は涙を流して喜んだ。それまでは自分の名前がどうしても好きになれず、そんな名前をつけた両親さえも許せずにいたという。

しかし、武田氏の筆で書かれた自分の名前に、こんなにも素晴らしいものだったのだと気づかされた。嫌いだった自分の名前を、初めて好きになれた―そう語る彼女の言葉と姿に「衝撃を受けた」と、武田氏は振り返る。

自分の書に感動して、涙を流す人がいた。その衝撃が、書の道へと進ませた。

「単なる趣味でしかなかった自分の書が、こんなにも人に喜んでもらえるものだったということに、自分自身も感動して『会社を辞めよう』と決めました」

ずいぶん飛躍した決断のように思えるが、武田氏いわく「超デジタルな時代に、超アナログな筆文字の名刺を作ってインターネットで販売したら、世界中の人が喜んでくれるに違いない。そのギャップ萌えにワクワクして、いてもたってもいられなかった」のだそうだ。

女性社員が自分の名前に初めて価値を見出したと同時に、武田氏が自分の書や書道の可能性に、あらためて気づかされた瞬間だったのだ。

このときから、武田氏にとっての書は、人を喜ばせるためのエンターテインメントとしてのツールになっていく。

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