【第6回】日本で開業している眼鏡のマイスター – ドイツで育むグローバル人材!~アメリカ・イギリスでもない環境を選ぶ日本人~

ドイツで育むグローバル人材!~アメリカ・イギリスでもない環境を選ぶ日本人~

株式会社ダヴィンチインターナショナル

ドイツ国家より与えられる眼鏡士としては最高職位の称号である「ドイツ国家公認眼鏡マイスター」の称号を持ち「ドイツマイスター眼鏡院」の代表として活躍される中西謙太さんにドイツでの学びをお話しいただきました。

グローバル人材育成の必要性が叫ばれる昨今、たくさんの書籍・雑誌が出版され、多くの研修・セミナー・講演会が開催されています。
ご多忙にもれず、このコラムもグローバル人材をテーマにしたものですが、イギリス、スイスでもない、米国のバーバードビジネススクールでもなく、世界各国が注目をしているドイツの教育制度を通して、実際にドイツで “ゲゼレ” “マイスター” を目指している日本人の活動をお伝えしながら、グローバルな視点に立った人材育成・教育についてお伝えできればと考えおります。

日本で開業している眼鏡のマイスター

ドイツ国家より与えられる眼鏡士としては最高職位の称号である「ドイツ国家公認眼鏡マイスター※の称号を持ち「ドイツマイスター眼鏡院」の代表として活躍される中西謙太さん。
中西さんは祖父の代より2代に渡り続く眼鏡・宝飾・時計店の長男として生まれ、若干18歳で単独渡独し、日本人最年少で「ドイツ国家公認眼鏡マイスター」を取得。帰国後、2013年にマイスターである弟の広樹さん、広樹さんの妻ステファニーさんの3人で「ドイツマイスター眼鏡院」を開業し現在に至る。日本では5名しかいない「ドイツ国家公認眼鏡マイスター」のうち3名が在籍する「ドイツマイスター眼鏡院」の経営者として現在注目を浴びるマイスターのうちの一人。
※ドイツ国家公認の眼鏡マイスターとは、13世紀より続く伝統ある国家資格で、ドイツ国家より与えられる眼鏡士としては最高職位の称号。

Q1:ドイツで学ぼうとしたきっかけは?

P1060806A:16歳のときに家業がメガネ屋ということもあり、眼鏡屋になると決めました。日本でメガネのことを専門で学べる環境を探したのですが、残念ながら日本にはなく、世界に目を向けたときにドイツにイメージしていた環境があることを知り挑戦しようと心に決めました。

P1060773ただ勉強する環境が用意されているのだけではなく、ドイツでは、デュアルシステム(二元システム)といわれる、学校に行きながら実地で技術を学ぶことができる昔の日本で言う徒弟制度を国主導で整備されていること、そして職人に対しもマイスターとして国家資格を与えているといった点に、魅力を感じ、ドイツを選びました。

Q2:現地に知り合いやつてがない中、何歳で渡独されたのですか?

A:18歳の時です。実家のメガネ屋を継ぐことは高校在学中に決めていたので、ドイツへ渡る前から、週1回ドイツ語学校に通い、高校卒業後すぐに渡独しました。そして現地で、どうしたら就職出来るのか、学校に入れるのか、どういう仕組みになっているのかということを、ドイツ語を学びながら手探りで調べました。想像以上に大変でした。

Q3:ドイツでの生活はどうでしたか?

A:はじめのころはドイツ語が話せなかったので日々一杯一杯でした。学校に行っても内容が理解できることが少ないので職場の同僚に聞いたり・・・、最初の1年2年はあっという間に過ぎていった感じですね。ある程度経ったら私生活でも楽しみも覚え、仲間もでき、仕事とプライベートの両立ができるようになり充実してきました。

辛かったことはないです。辛いと思ったらやってはいけないので。後になって振り返ってみると辛かったんだろうな、と思うことはありましたけど・・・。取り組んでいる時は必至で、“ドイツでマイスターになる”という目標があったので、大変なことがあっても楽しむことが出来ました。また、私生活はミュンヘンに住んでいたため、皆とワイワイ飲みに行って、馬鹿話をしたり、将来のこととか、真面目な話をしたりと、職業だけでなくその他の繋がりが大切だと感じました。

ドイツで生活する中で、ドイツの人たちと触れ合ったことが、今でも財産になっています。勉強だけでなく、そういった点も本当に大事だと思います。

Q4:日本とドイツの違いについて教えてください。

A:ドイツ人は話がストレートで話しがスムーズ、結論がはっきりしている、その点が日本人と違うと感じました。また、仕事観は本当に違うと思います。どの職業にもマイスター制度というシステムがあり、マイスター資格がないと開業できないこともあるため、職業人が誇りを持って仕事をしていると感じました。

Q5:実際、どのようなことを学びました?

様子1A:日本人は目に対しての意識が薄く、自ずと眼鏡に対する意識も低いと思います。従って、見える見えないだけで眼鏡を作ってしまって良いのか?ドイツの場合は、脳の状態でどういう情報が眼を通して処理されているかという所まで計って検査をして眼鏡を作るので、同じメガネでもドイツと日本では全く違います。

眼鏡って医療器具なんですよね。また、目は大切なんだって事を日本人はもっともっと意識しなければならないと思います。私たちは、両眼視という特殊な検査などをしているので、眼が理由で体調が悪くて困っている方の助けになればという思いでやっています。そういう思いを啓蒙していき、日本人の意識を変えていきたいです。

Q6:マイスターを取得し帰国されて、今後どの様な活躍をしたいですか?

A:ドイツの眼鏡マイスターとして、眼鏡が与える健康への重要性多くの方にお伝えしていき、正しいメガネを利用していただけるように啓蒙していきたいです。

眼は健康と密接な関係のある臓器であると捉えるドイツマイスターの視点から健康に欠かせないという話をドイツ眼鏡院から発信していくことが大切だと考えます。徐々に広がって一般の人も目、眼鏡って大切なんだということを知ってもらいたいですね。

家族2 
(☝左から、広樹氏、ステファニー氏、謙太氏)

中西さんとの出会いは大使館主催の「2014年度ドイツフェスティバル」でワークショップを協同で開催したのがきっかけ。
中西さんはドイツのマイスターとして背負っている社会的責任を果たしたいという思いが非常に強く、特に日本とドイツの眼鏡院の違いがあまりに大きく日本の眼鏡院の役割を底上げしていくべく活動するその行動力が魅力的。若手のマイスター3人が活躍する日本で唯一の眼鏡院として注目を浴びるなか、是非今後の日本の眼鏡院を変えていく力となり、より真に消費者に優しい社会づくりの担い手になるような経営者としての活躍に注目したいし今後も一緒に活動をしていきたい。

ダヴィンチインターナショナルでは、ドイツで各種職種の国家資格ゲゼレ・マイスターを取得したいという日本人の方のためのプログラムをご案内している他、ドイツでマイスターの国家資格を取得し帰国した方や、日本で活躍されているマイスター達と一緒に、ドイツ大使館が主催で開催するドイツフェスティバル(毎年11月頃開催)にワークショップを催しています。ドイツで国家資格を取得したいという方への支援、ドイツでゲゼレ・マイスターの国家資格を取得して帰国した方に対して、日本で活躍する機会を多く作る活動をしています。(長野県など起業支援に力を入れている自治体の方とのつながりでドイツから帰国した方の起業支援のつなぎ役としての活動を進めています。)

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