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【書評】英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話|児玉教仁 (著)|ダイヤモンド社 – ノビテクマガジン編集部の本棚

ノビテクマガジン編集部 こんの

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英語の勉強をしただけでは英語は話せない?

世界で一番使われている言語といえば、英語…ではなく中国語です。その話者は約11億とも言われ、その内、第二言語話者数は約2億(2010年の統計)。一方、英語を第二言語とする話者は6億を超えています。

第二言語としたのは、母語以外の話者の多さが共通語としての利便性を想像しやすいからです。中国語の多さは母語人口が多いからですが、英語の場合は母語以外の話者も多いため、多様な国の方々と会話できる可能性が高くなります。だからこそ英語教育が熱心に行われているのでしょう。

しかし、中高の6年間、大学も含めれば10年。これだけの期間、学んできたはずなのに、私たちは第二言語と言えるほど英語が話せるようになっていません。それは様々な英会話本やスクールの需要があることが証明しているでしょう。

英語が話せないのは何故なんでしょうか?

話せない理由、そしてその対策が書かれた本

今回の編集部の書評は、グローバルアストロラインズ 代表取締役 児玉教仁氏による『英語の勉強は後まわし!”カタチ”から入るビジネス英会話』です。

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英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話
児玉教仁 (著)|ダイヤモンド社

表紙に

1000人を「英語が話せるビジネスパーソン」に変えた講師が伝える

とあり、「カタチから入る」「ビジネスで使える」を切り口とした、親しみやすいイラストも特徴的な英会話本です。

著者 児玉教仁氏の紹介

著者の児玉教仁氏は高校卒業後に1年半アルバイトで学費を稼ぎ、20歳で渡米してウィリアム・アンド・メアリー大学を卒業、帰国後、商社に就職したのち、再び渡米してハーバード大学ケネディスクールでMBAを取得しています。

英語が得意な人物像が浮かびますが、著者は、渡米時点ではじめから英語が話せたわけではなく、海外に出て成し遂げたいことへの想いが先にあったようです。必要に迫られて、英語での会話を工夫してきたことが伺えます。

その経験を基に著者は、英語力開発について「英会話」を 「英」 と 「会話」 に分けて考えています。

目次

著者の本書で伝えたい考えは、目次を見るとよく理解できます。
本書の目次から大見出しをご紹介します。

はじめに - 足りないものは英語力ではなく伝える技術

(1)相手を動かすのがビジネス 【会話の前に】
(2)英語力に関係なくまずは堂々と 【会話を始める】
(3)英語を話すのではなく会話する 【会話を続ける】
(4)普段よりも少し大げさに振る舞う 【相手を乗せる】
(5)英語であろうと、相手は人間である 【わかり合う】

おわりに - 英語は「そのうち」うまくなればいい

何故英語を話せない日本人が多いのか?

本書の中でその理由に触れている部分を引用します。

日本は世界でも稀に見る「高文脈(ハイコンテキスト)文化」と言われています。
大雑把に言うと、どの国や地域でも、会話というものはわざわざ言葉には出さない様々な暗黙の了解(=文脈)のうえに成り立っています。

(略)

私たちにとって英会話とは「『1』言えば『10』わかってくれる世界」から、「『10』伝えるために『100』説明しなければならない世界」への大転換です。

p.6 「はじめに」より

「伝達の方法論が違うのだから、日本語と同じような伝え方で英語を話しても伝わらない」だから「英語が話せない」と思ってしまう。

どうやったら話せるようになるのか

話せないのは、上記の理由があると展開して著者が提案するのは、

(1)英語を瞬時にひねり出す技術
(2)伝達の技術

この2つを「型」として習得することです。

英語を理解するのに必要な基礎力は、TOEIC350程度、もしくは高校卒業レベルがあれば十分なのだとか。英会話の最初のステップとして、新しく単語を覚えるより、まずは知っている単語を瞬時にひねり出すことの方が大事だというのです。

知っている単語をひねり出す

知っている単語をひねり出すことは、頭の体操のように連想ゲームの要領で楽しめるもので、ここからいよいよトレーニングに入っていきます(トレーニングの詳細は書店などでお手にとっていただければ幸いです)。このひねり出す技術は、セカンドベストと呼ばれています。

セカンドベストで成立するビジネス英会話

セカンドベストとは、ベストな単語や言い回しが思い当たらない・知らないときに、いまある英語力でやりくりしてなんとか繰り出す次善の策のことです。

p.22

いざという時に上手い言い回しが出てこない、そして長い沈黙。これでは「『10』伝えるために『100』説明しなければならない世界」では英語が話せないままです。

しかし、セカンドベストの考え方を用いれば、直面した英会話の機会に対するとても現実的なアプローチで、英語が話せるのです。これで一つ、ビジネス英会話への道が開けました。

このように、本書は今ある英語力でもって、その時に必要な事を実践できるように構成されていますが、まったく英語を学べないわけでもありません。各章末には、さらに実践で使える言い回し、英単語や文法も解説付きで記載されていますので、併せて覚えるとなお効果的でしょう。

英語はコミュニケーションの道具にすぎない

目次をご覧いただいてお分かりの通り、本書では態度や会話、振る舞いの型に重点が置かれています。これらが「伝達の技術」そして、ビジネスの目的を英会話で達成するために有用な「カタチ」です。

この「カタチ」を学び、英語はコミュニケーションの道具にすぎないとフラットに構えるくらいが、変化の多い現代に適合していると言えるのではないでしょうか。

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英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話
児玉教仁 (著)|ダイヤモンド社

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本質探求型リーダーシップ、グローバルリーダーシップ、グローバル交渉スキル強化、英語ブートキャンプなどの研修・講演ができる児玉教仁グローバルアストロラインズ 代表取締役 児玉教仁 講師のプロフィールはこちら

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