野村忠宏【第1回】柔道から逃げたら何も残らない – 変わり続ける勇気。

野村忠弘 柔道家 変わり続ける勇気。

野村 忠宏

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2018年09月24日

変わり続ける勇気。

「柔道から逃げたら自分には何も残らない」

小さい身体。勝てない勝負。寄せられない期待。それでも未来を夢見た少年時代。アジア人初のオリンピック3連覇を達成した柔道家・野村忠宏氏が弱さや不安と真っ向から向き合い、覚悟を持ち続けてこられたのはなぜか?

小谷奉美 ≫ インタビュー 波多野 匠 ≫ 写真 村上杏菜 ≫ 文 NOBU ≫ ヘア&メイク

(※本記事は、2017年10月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)

柔道家柔道から逃げたら何も残らない

「他の誰でもない自分が選んだ道だから、どんな時も自分の弱さや不安から逃げる気にはなりませんでした」

2004年のアテネオリンピック。柔道家・野村忠宏氏はこの舞台で前人未到の五輪3連覇を達成した。これほどの偉業を達成した野村氏だが、少年時代は”期待されない“日々を送っていたという。

「意外かもしれませんが、運動神経が特別優れていたわけではありません。運動も勉強もそこそこ。何より身体は人一倍小さかった。子どもなりに何か1つでも誇れるもの、輝ける場所が欲しくて選んだのが柔道でした」

実家のすぐ隣には祖父の作った柔道場、父は柔道名門高校の柔道部監督、物心がつく前から柔道は日常の一部という環境に野村氏は生まれた。遊びの一環として、3歳の頃から祖父の柔道場の畳に転がって近所の子どもたちとじゃれ合うような日々を過ごしていたという。

「小学校では水泳やサッカー、野球など他のスポーツも一通り試しどれも楽しくやっていましたが、中学に入る時に、『これからは柔道一本で、真剣に強さを求めて頑張ろう』と決めました」

「柔道は、遊びの延長で続けてきた楽しくて大好きなものでした」と野村氏は当時を振り返る。一生をかけてやるものへと意識が明確に変わったのは高校に入学する時だ。

「中学では女子に負けるぐらい弱くて、全然勝てませんでした。それでも僕は、これまでずっと続けてきた柔道をあきらめられなかったんです。兄の通っていた天理高は、当時父が柔道部の監督をしていました。兄が高校に入学する時には『人の3倍努力する覚悟がなければ入部するな』と強く言い渡していたのに対し、僕には『無理せんでいいぞ』と。

柔道一家のプレッシャーから守ろうという親心だったのかもしれませんが、選手として期待されていないのが悔しくて、寂しくて…。『親父が認めるような選手になってやる、見とけよ!』と、反骨心と強い決意が芽生えたのを覚えています」

父親への反骨心もあったが、柔道を続けると決めたのは自分だった。自分が決めた道を歩み、そこで輝く。『柔道から逃げたら自分には何も残らない』、その覚悟が自律性を育み、自らの弱さや不安と向き合い続ける力を湧かせたのだった。

講師紹介

野村忠宏(のむら・ただひろ)
柔道家。
1974年奈良県生まれ。
祖父は柔道場「豊徳館」館長、父は天理高校柔道部元監督という柔道一家に育つ。アトランタ、シドニー、アテネオリンピックで柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック三連覇を達成する。その後、度重なる怪我と闘いながらも、さらなる高みを目指して現役を続行。2015年8月29日、全日本実業柔道個人選手権大会を最後に、40歳で現役を引退。2015年9月に著書「戦う理由」を出版。ミキハウス所属。

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あらゆる年代の人にも通じる目標に向かって努力することの大切さ、挫折を乗り越える方法などをお話いたします。野村 忠宏柔道家/アトランタ五輪メダリスト/シドニー五輪メダリスト/アテネ五輪メダリスト
野村 忠宏 講師のプロフィールはこちら

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