職場の幸福論 第4回 職場の幸福感(ハピネス度)計測でみえること

坂本行廣_職場の幸福論

坂本 行廣

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2015年03月10日

株式会社日立ハイテクノロジーズが組織の幸福感に関する「組織活性度」を計測できるウェアラブルセンサを開発しました。首からかけるタイプでセキュリティーカードのような感じです。

 

今回の技術は、幸福感(ハピネス度)が高いと、業績や健康に対して好影響を及ぼすという考え方をベースに、それを実現する指標を、リアルタイムに定量化することを目的に、開発したものだ。「幸福優位7つの法則」などの著者として知られるショーン・エイカー氏が、「ハーバード・ビジネス・レビュー」の2012年5月号でまとめた「PQ:ポジティブ思考の知能指数」によると、高いハピネス度は、健康、長寿、結婚の成功、年収、昇進を高めることに繋がり、ハピネス度が高い場合には、業務生産性で37%、創造性で3倍になるなどの成果が出ているという。

出典/日立、集団の幸福感を測定する技術を開発 PC Watch

「幸福感って何?」
「そもそもどうやって測定するの?」

と色々な疑問が湧いてくるのですが、

幸福感(ハピネス度)は、米国国立精神保健研究所により開発され、世界中で普及している抑うつ傾向の自己評価尺度CES-Dを元に算出するのだそうです。CES-Dは20問あり、ハピネスに正の影響を与える質問と負の影響を与える質問に分かれており、結果によって幸福感を決定するそうです。

 

では、どうやって測定するかというと、ウェアラブルセンサで身体運動を計測し、基準よりも活発な動きをした頻度や持続時間を集計し、その結果によってハピネス度を決定するそうです。身体運動の頻度、持続時間とCES-Dのハピネス度は高い相関関係にあることにより、身体運動とハピネス度が結びつくそうです。

 

いや~、面白いですね。
身体運動で幸福感が分かるんですね。うなずきの多さ、笑顔の多さなどが影響するのでしょうか。自分が社員だったらぜひやってみたいですね。まさに、「職場の幸福論」にぴったりのネタです。

 

実はこの情報はNHKのニュース番組で取り上げられていて、その番組は視聴者が内容に対してツイートできるという仕組みになっていました。この情報に惹きつけられたのは、内容が面白かったのと同時に、ツイート内容も面白かったからです。

 

どんな内容だったかというと、

 

「幸福は人それぞれ」
「一人が好きな人は?」
「幸福を感じていない社員が責められそう」
「これ以上会社に監視されたくない」
( ※うろ覚えなので、一言一句正しいというわけではございません )

 

といったネガティブな反応ばかりで、

 

「へぇ~~、自分は仕事柄かすごく面白がっていたのですが(個人事業主なのでそもそも自分は該当しないという部外者意識からかもしれません)、やっぱり人によって情報の受け取り方って色々あるんだなぁ」

 

と改めて感じちゃいました。ちなみに、組織のハピネス度は測れても、個人のハピネス度は測れないので、自分の行動を数値化される、監視されると思っていた方はご安心ください。
この反応を見ていて思ったのは、そもそも

 

・このシステムを面白がって導入してみたいと思う組織はハピネス度が高い
・このシステムを「入れなければならない」と思う組織はハピネス度が低い

 

のではないかということでした。
ひょっとして後者の組織では、トップ層が

 

「幸福感は組織の生産性に大きく影響するらしいぞ。うちの生産性が低いのは、幸福感が低いからではないか。そう言えば、どいつもこいつも死んだ魚の目をしているよ。よし一度調査してみるか!」

 

と考え、部下達が

 

「おいおい、また上が変な事を始めたよ。いつ、この惨状の原因に気付くんだよ、まったく。一日中監視されるなんて、何がハピネスだよ、何が幸せだよ。あ~あ、不幸だ。やってらんねぇ~」

 

というようなやり取りが交わされているかもしれません。

もしこういった組織がこのシステムを導入した場合、どのような変化が起こるのでしょうか。

 

何はともあれ、職場の幸福に関心が集まるのは良い傾向だと思います。資源の無い日本が富を創出するためには、「人」からでしかないわけですから。「人は宝」「人材が命」であるならば、まずは、ひとり一人の幸福を真剣に考えることが大切ではないかと思います。

 

 

以上で4回目終了です。
ここ最近、風邪、ものもらいとたて続けに病院のお世話になっている坂本でした。
健康って素敵ですね、やっぱり。。。

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