イノベーションの天地人 ~普通の人による創造的イノベーション~【第5回】『外から見えやすいイノベーション』続き

西村 佳隆

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【コラムジャンル】

2015年12月04日

こんにちは、イノベーションの天地人の西村です。

 

驚きました!今回のトピックを聞いて下さい。

これです↓

 

omotenashi

 

“持ち運べるクルマ” WalkCar(ウォーカー)

というそうです。

ココアモーターズHPより

http://www.cocoamotors.com/

 

まるでマックのパソコンに乗っているみたい!

120kgまで乗れるEV(電気自動車)とのこと。

これまで自動車といえば、周りを部屋状に囲まれていて、“一番小さいクルマ”でも、1人乗りで50ccスクーターのエンジンを搭載したものでした。

 

例えば、ミツオカ自動車の“マイクロカー”シリーズ

 

omotenashi2

ミツオカ自動車HPより

http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/history/microcar/

 

 

ところが、先ほどのWalkCar は、パソコンサイズ!!

 

自動車の思い込みを取っ払って、“手軽な移動具”を、と考えたらあの提案になった。

既存の価値観にとらわれない、発想のジャンプが素晴らしい!

この観点から驚き、脱帽した次第です。

 

 

 

 

さて、前置きが長くなりました。

そろそろ本題に入ります。

 

このコラムでは、

【西村流 イノベーションの天地人】

天地人1

 

この3つめ

・人のイノベーション:普通の人の力による創造的イノベーション

について、今回も語ります。

 

 

 

イノベーションには、『外から見えやすいイノベーション』と『外から見えにくいイノベーション』の2種類あることをこれまでの回でお伝えしてきました。

 

天地人2

 

前回はサービスや商品そのもののイノベーション、“外から見えやすいイノベーション”についてお伝えしました。今回から2回にわけて、”外から見えにくいイノベーション”についてお伝えしていきます。

 

 

 

”外から見えにくいイノベーション”とは、

製品やサービスを生み出す仕組みや生み出す組織などについてのイノベーションで、外部からはわかりにくく気づきにくいため、マネされにくく、長期にわたり独自性や強みを維持しやすい

という特徴をもっていました。

 

この”外から見えにくいイノベーション”は、

 

①今あるものを別視点で考えることにより、別の価値提案が出来ないか、考えてみる

②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのか

③売れる要因の見極め。どんなことを指標にビジネスを進めていくのか

(売りたい商材の売上以外に、その売上をアップさせる要因が何かあるかを見極める)

 

この3つの事項を意識し考えて進めるといいという話を、前回まででしてきました。

①の話は、前回の「外から見えやすいイノベーション」でお話したので、

今回のコラムでは、②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのかを説明しましょう。

 

 

専門チームを作るためには、

“イノベーションを生む組織”と”社内でイノベーションを生む仕組み”の両方を作る必要があります。

 

イノベーションを生む仕組みや組織体制を作ると、

・複数回のトライをするので、イノベーションが生まれる可能性が高まる

・外(競合)からは見えにくいので強みの源泉になる

というメリットが生まれます。

 

それでは、“イノベーションを生む組織”はどうつくるのでしょうか。

これには大きくは以下の2つの視点があります。

◇構成メンバーの特性

◇イノベーションの段階に応じた役割

をれぞれを詳しく見ていきましょう。

 

 

◇構成メンバーの特性とは?

天地人のうち、“人のイノベーション”の部分ですね。

 

 

さて、突然ですが、“イノベーションを生む人材”とはどんな人でしょうか?

イメージしてみて下さい。

独創的な人?

常識にとらわれない人?

“組み合わせ”が上手な人?

どんな人をあなたは、イノベーションを生む人材だと思いますか?

 

 

 

実は、イノベーションを生むチームに必要なタイプは5つあります。

(必ずしも、いつも5つのタイプが必要になるとは限りません)

 

①“我が道を行く”独創タイプ

②“科学者”分析タイプ

③“やってみて考える”行動タイプ

④“見守る”お母さんタイプ

⑤“堅実な”管理者タイプ

 

①②③のタイプは納得感があると思います。

しかし、④⑤のタイプは意外だった方も多いのではないでしょうか?

 

①、②、③の3タイプはそれぞれ生み出すタイプで、次のような特徴でしょうか。

 

④と⑤は、そんな彼ら彼女らを育てる両親のイメージでしょうか。

 

④“見守る”お母さんタイプは、

①、②、③の人たちの

・話を聞いてあげることで、さらに力や可能性を引き出したり

・彼ら彼女らの承認欲求を満たしてあげることで、モチベーションを上げたり

・彼ら彼女らのチャレンジを見守ってあげたり

そういったことが役割です。

私の偏見があるかもしれませんが、①、②、③の人たちは少し子どもっぽいところがある人が多いと思います。ですので、それを見守るお母さんタイプが大切な役割なのです。

 

そしてもう1つの⑤“堅実な”管理者タイプ

イノベーションと管理者。一見すると相反すると思われがちなのですが、意外にも堅実な管理者タイプの方はとても重要です。

ただやみくもに抑えるだけではなく、①、②、③の人たちをある程度自由に泳がせながら、締めるところは締める、押さえるところは押さえる、そんな役割です。

 

①、②、③の人たちは、ややもすると、

・日程やスケジュール通りに動けない・動かない

・計画を立てない

・風呂敷を広げて畳まない

・人の話(会社の言うこと)を聞かない

・自分のやりたいことだけをやる

ちょっと極端な表現ですが、このような傾向があります。

 

 

このように、“変なヤツら”とその理解者となる④“見守る”お母さんタイプと⑤“堅実な”管理者タイプが、互いに信頼を醸成してゆくことで、イノベーションを生む良いチームとなります。

 

私西村は、②と③の両方の要素を持っております。

 

(自分はどのタイプになるか、知りたいと思いませんか?実は、そのタイプを調べることができます。それは、なんなのか?それは、このコラムの最後を読んでみてください。)

 

 

次に“②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのか”の2つ目。

◇イノベーションの段階に応じた役割とは?

 

イノベーションの段階は、

1)タネの期間、トライアンドエラーの期間、他のものと組み合わせの期間

2)“モノになるか”の検証と研究の期間

3)ビジネス化の期間

大きくはこの3つがあります。

 

1)タネの期間、トライアンドエラーの期間、他のものと組み合わせの期間の段階では、

①、②、③の人たちが活躍する部分が大きく、④がそれを見守るのです。

 

2)“モノになるか”の検証と研究の期間の段階では、

①~⑤の人たちが連携してコトにあたり、外部との関わりを増やしていきます。

 

3)ビジネス化の期間段階では、

主に⑤の特性の人が、本社機能に対してチームの成果を組み入れる働きかけをします。

 

 

このように、生まれたイノベーションが社内的に育ってゆく段階に応じて、必要な特性を持つ人の関わり度合いが変わってくるのです。

 

実際は、①、②、③の人たちはその成果を手放したがらないこともありがちです。

しかし、いつまでも彼ら彼女らがハンドリングしていると、効率的にコトが進まないので、関わり度合いを“変える”必要があるのです。

 

 

と、ここまで、”外から見えにくいイノベーション”の②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのかという課題の中の“イノベーションを生む組織”についてお伝えしてきました。

 

次回は、”外から見えにくいイノベーション”の②新しいものを生み出す専門チームをどう作るのか”社内でイノベーションを生む仕組み”についてお伝えしたいと思います。

 

ではまた!

 

nishimura_92_112

私の仕事は、“顧客を虜にする技術コンサルタント”です。

クライアント企業がサービスや商品、事業を“生み出す”ことや、既存の商材を独自コンセプトの再構築によって“甦らせる”ことを手がけております。

今回のコラム内で取り上げた、『イノベーションを生むチームに必要な5つのタイプ』につてい、みなさんの会社の従業員の方々や組織を、“イノベーション特性”という切り口で見るとどうなのか?という分析があります。

分析対象の方に、簡単なテーマに沿った300文字程度の文章を書いて頂きます。それを診断システムにかけるだけで、どのタイプに属する人材なのかを診断することが可能です。アンケート形式ではないので、理想の人物を演じた回答ではない、自然な状態を分析することが可能です。

本診断は、ドイツの哲学者シュプランガーにその源流を持つ“ドーゼフ理論”に基づく心理統計技術と、人工知能による自然文章解読技術によるものです。組織づくりの重要なデータとしてご活用頂き、その成果を上げております。

ご興味を持たれた方は、ノビテクさんを通じてご連絡下さい。

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