中村義裕【第4回】知らない昭和(上) – 知ってるつもり?日本の伝統と文化~真の国際化は、自国の伝統と文化を知ることから始まる~

中村義裕 知ってるつもり?日本の伝統と文化~真の国化は、自国の伝統と文化を知ることから始まる~

知ってるつもり?日本の伝統と文化~真の国際化は、自国の伝統と文化を知ることから始まる~

ここ数年、マスコミの報道で「先の大戦」という言葉に出会う機会が多い。言うまでもなく、1945年8月15日に日本が敗戦した『第二次世界大戦』のことだ。しかし、昭和一桁以前に生まれた方々と話していると、ある人は『大東亜戦争』と言い…

グローバル人材育成にかかせない、リベラルアーツ。「知ってるつもり?日本の伝統と文化」と題し、中村義裕氏に日本の伝統と文化について語っていただくコラムです。

地球の規模がどんどん進み、国際化が激しくなる中、私の専門分野の「演劇・芸能」を40年近く勉強してきたが、それ意外の「日本」のことを、あまりに知らないことに気づいた。世界と対等に付き合うためには、母国の歴史の上にすっくと立ち、「日本はどんな国なのか」を我々が知らなくては、「真の国際(グローバル)化」は始まらない。

知らない昭和(上)

ここ数年、マスコミの報道で「先の大戦」という言葉に出会う機会が多い。言うまでもなく、1945年8月15日に日本が敗戦した『第二次世界大戦』のことだ。しかし、昭和一桁以前に生まれた方々と話していると、ある人は『大東亜戦争』と言い、ある人は『太平洋戦争』と呼ぶ。『支那事変』という言葉も聴く。これらの異なった名前の戦争が、『第二次世界大戦』とどう関係があるのか。

正解は、一つの戦争が拡大し、あるいは一緒になって名前が変わっていった。では、その分岐点は?と聞くと、私のような昭和生まれの人々でも多くは事実を知らない。「15年戦争」とも呼ばれる「先の大戦」が、時間的にどのような経過をたどったのかは、各自でお調べいただくとして、ことほどさように、我々は「昭和」という時代を知らないのだ。

多くの皆さんが経験しているように、高校の歴史の授業は古代から始まり、「明治維新」辺りまで来るのがやっとで、そこで受験の準備に突入してしまう。つまり、それ以降は「学校では教えてくれない歴史」なのだ。日本で一番長く、64年も続いた元号、しかも、終わってまだ30年も経っていない時代のことがもはや歴史の波に埋もれようとしている。

教育のカリキュラムなど、そう簡単に変えられるものではない。しかし、私は、高校の歴史は古代から現代へ向かうのではなく、「現代」からはじめ、過去へ遡るように教え方を変えるべきだと考えている。また、大学入試も、事件の名前や年号などの問題ではなく、「昭和という時代をどう考えるか」という記述式の大きな問題を出しても良いと考えている。

どの時代が大切で、どの時代がそうではない、という区別は、特殊な興味を持つ人々以外には関係がない。我々は、長い歴史の積み重ねの上に立っているのも事実だ。しかし、「縄文式土器」と「弥生式土器」の区別を付けるよりも、どういう経過を経て『第二次世界大戦』になったか、を知る方が、順序としては先ではないのだろうか。

そこから、歴史の深淵に踏み込んでゆけばいいのだ。50年から100前の自国の歴史を知らないのは恥ずかしいことではないのだろうか。

講師への講演依頼はノビテクマガジンで!

日本の伝統と文化の研修・講演ができます。中村 義裕演劇評論家・著述家 中村 義裕 講師のプロフィールはこちら

RELATED ARTICLE -関連記事-

[講演依頼、講演会のことなら、ノビテクマガジンビジネスタレントにお任せください!]

[ノビテクマガジン倶楽部会員登録は無料です。]

  • TCフォーラム貸し会議室AP市ヶ谷Learning Space OPEN 記念イベント

    AP貸し会議室
  • nobetech magazine

    ノビテクマガジンロゴ
  • ノビテクロゴ_240_100

    ノビテクロゴ_240_100

サイトを携帯電話でご覧になる方は、こちらのQRコードをご利用ください。