<療法家>松永光司が語る“ゆらし”とは?
~フィジカル(からだ)の状態がメンタル(こころ)に及ぼす影響~【後編】

松永 光司

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2015年10月02日

メンタルヘルス対策の充実・強化等を目的として、従業員数50人以上の全ての事業場にストレスチェックの実施を義務付ける「労働安全衛生法の一部を改正する法律(通称:ストレスチェック義務化)」が2015年12月1日に施行されます。

このことからもわかるように、ストレス(心の問題)に注目する企業が増えてきました。一言に“ストレス”といってもどのようにケアすればいいのでしょうか。

 

「メンタルケアに身体調整はかかせない」と語る、療法家の松永光司先生です。

ゆらし療法の療法家として、国内はおろか、ドイツなどをはじめに国際的に活躍されている松永先生に「“ゆらし”とはなにか」「メンタルとフィジカルの関係性」についてお聞きしました。

松永先生③

療法家

ドイツ自然療法学校 特別講師

松永 光司

 

 

 

 

 

Q:松永先生はプロフィールページに「心は体に宿る」とメッセージを頂いておりますが、

メンタルとフィジカルの関係性はどうお考えですか?

 

一つの体を、メンタルとフィジカルという違った角度から切り取って捉えているだけだと考えています。
心が切り離された体は存在しませんし、体が切り離された心なんていうものもありませんよね。
体が疲れたら心も元気がない。心だけが刺激されても体は元気になれません。
前回お伝えしましたように、体を使いすぎて腱鞘炎になるなどで筋肉が収縮するのはご理解いただけたと思いますが、メンタルも同じように、上司に怒られたり不安になったときなどに、冷や汗をかいたり、体を縮こませたりというのも、同じ体の防衛本能が働いているんです。これは、メンタルに刺激されたことが、フィジカルに反応しています。
逆に、例えば相談話を奥さんにされた際に、体調が悪いときや疲れているときと体調が良いときとでは、どちらが親身に話ができるでしょうか?
お分かりのとおり、フィジカルの状態がメンタルに影響を及ぼしているのです。

 

 

 

 

Q:日本では、これから企業にストレスチェックが義務化されますが、ストレスが溜まったと

診断された人、そして自覚をもってストレスが溜まっているという人は、

先生のご立場からするとどうすべきですか?

 

ストレスを感じている部位を考えて、その部位を和らげてあげてください。
ストレスチェックの質問項目がどんなものなのか分かりませんが、寝つきが悪いとか、動悸、息切れ、怠い、発汗など必ずフィジカルに起因している質問が多いと思います。

 

 

 

 

Q:なるほど。ストレスが溜まるのは、体のどの部分ですか?

 

多くの場合は、動脈や臓器など大切な機能がある体の前面と内側が、筋肉の収縮が起きていることでおきる症状だと考えられます。
それによって体の体温調節がうまく行われず、体内に溜まった熱が一気に排出され異常な発汗になるのです。

 

 

 

 

松永先生②

Q:具体的にどうすれば改善できるでしょうか。

ほとんどの仕事は、体の前屈みの姿勢など前面で行いますよね。
特にパソコンなどのデスクワークでの作業等がわかりやすいですね。
前屈みの姿勢を長時間続けます。この姿勢自体が悪いわけではなく、前屈みの姿勢を長時間、続けていることに問題があるのです。
同じ姿勢を取っていると筋肉疲労が起こり痛みが出てきます。お伝えしたとおり痛みは警報ですから、痛みが出る前に席を立って歩くなどの運動を30分間隔が難しかったら1時間おきでもいいですから行ってください。逆に立って長時間、業務を行っていたら座ってあげることが大切です。
体の前面を和らげてあげることが大切なので、内に凝り固まってしまっている体を伸びや外に広げるストレッチをした方が良いです。

 

 

 

 

Q:意地悪な質問になるかもしれませんが、体を和らげて体のストレスを解消できるかもしれない

けれど、脳で考えてしまう悩みやストレスについてはどう捉えればいいですか?

 

考えてしまうことは仕方がありません。気になっていることなので、考えてしまうことを止めることはできないし、止める必要もないと思います。
悩みは悩みとして事実ですので消すことはできません。それよりも、その悩みに耐えることができなくなってしまっている体を和らげてあげたいんです。
悩みやストレスは消えないけれど、そのストレスに耐えることができる体になっていることが大切です。
例えば、残業続きで疲れて帰ってきて、奥さんに相談や愚痴をこぼされると鬱陶しく感じることがあると思うんです。
一方で、疲れてないとき、またはマッサージをしてもらいながら同じようなことを言われたときと自分がどう反応するかを考えると分かりやすいですね。
体が疲れていない状態で、話をされたら相談に乗れますよね。
それと同じことなんです。体の状態が整っていれば、心も良い状態であるといえます。
だから心は体に宿るといえるのです。
デスクワークをされているビジネスパーソンのみなさんも適度に体を和らげてあげると、仕事にも良い影響がでてくると思います。
仕事や環境を変えることはできますが、“体”は代えがきかない不変のものです。
自分自身の体に目を向けてあげてほしいです。

 

 

 

 

※松永先生はドイツでも国家資格である、自然療法師に定期的に“ゆらし”の講義を行っています。

国境を越えて“ゆらし”が評価され、新しい療法として普及されています。

 

 

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