小谷奉美【第11回】エッジを越える~良質なリーダーシップとシステム・コーチング~ – 研修講師リレーコラム

研修講師リレーコラム

小谷 奉美

小谷奉美プロフィール

小谷奉美

小谷 奉美(こたに ともみ)
リーダーシップ・トレーナー/組織開発コーチ/エグゼクティブ・コーチ。
University of Colorado Denver大学を卒業後、同大学の大学院で情報システム学修士課程中、インテルジャパンに採用され日本に帰国。社長補佐官を務める。その後日本マイクロソフトを経て、プロのコーチとして独立。株式会社Seize The Day代表取締役に就任。現在はリーダーシップ研修、エグゼクティブコーチングなどの企業研修で登壇。

エッジを越える~良質なリーダーシップとシステム・コーチング~

”Be the change you want to see in the world” (見たいと願う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。)という私の好きな言葉があります。これは、マハトマ・ガンジーの言葉で、彼はまさにこの言葉を体現し、大いなるリーダーシップで「非暴力、不服従」を貫き、インドを独立へと導きました。

リーダーシップには色々な種類があります。例えば、組織に変革を起こしたり、人を育成することもリーダーシップの一つです。リーダーシップとは、人間関係においての「あり方と行動」です。このあり方と行動を変革させるために、まずは自分に対してのリーダーシップ、「セルフ・リーダーシップ」を発揮することが必要です。

システムコーチングで「エッジ理論」というものがあります。人は「当たり前の自分」から、「新しい自分」へ変化する時、エッジを超えなくてはなりません。山頂を想像して、山の左側が「当たり前の自分」、右側が「新しい自分」、山頂が「エッジ」と呼ばれる部分です。エッジを越えようとすると、「今のままで十分じゃない?」など、誰もがよく耳にする心の声が聞こえてきます。この声が聞こえた時こそ変化の時です。この時に、自信と勇気を持って行動するセルフ・リーダーシップを発揮することで、エッジを乗り越え、新しい自分と出会うことができるのです。

インテルジャパンで社長補佐官としての最初の仕事は、アメリカ本社で世界中から経営陣が集まる経営戦略会議で、社長が発表する経営戦略資料を作成するというものでした。それまで、役員会議には出席していたものの、実際に資料を作るとなるとどうしていいか分からず、上司である社長に相談をしに行きました。彼はニッコリ一言「きみが社長にだったら、どういう事を話したいのかを考えてみてごらん」と。それから私は、1ヶ月間、寝る間も惜しみ「私が社長だったら、どんなことを伝えるか」をひたすら考え、役員の方々からの協力も得て資料を完成させ、また同じタイミングで開催されていた世界から集まる役員の補佐達の会合でその内容を発表したのです。

これは、私にとって大きなエッジを越えた経験でした。途中色んな声が心の中で聞こえてきましたが、「これを乗り越えたら何かが変わるはず」という強い思いと責任感が、この大きなエッジを越えさせました。そして、このエッジは一人で越えたわけではありません。上司が私のことを信頼し、見守り、常に視座を上げる問いかけをしてくれたお陰です。彼の、人を育成するリーダーシップのお陰で、私は成長することができました。

組織も、人と同じで、変化や変革を起こす為には必ずエッジを超える必要があります。その時に、関わる人全てが必要とされているリーダーシップを見極め、行動に移していくことでシステム(組織)がエッジを越え、新しい組織のあり方が形成されていくのです。

「世界を変えようと行動する人・組織がこの世に増えていくこと」が私の願いです。その世界に少しでも近づくために、志が高い企業や組織が増えていくようサポートし続けていきたいと思います。

(※本記事は、2017年1月1日発行のノビテクマガジンに掲載された記事を再構成しました。)

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近日公開予定

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