八坂貴宏 【働き方改革】がもたらす ”とてもいい効果”

【働き方改革】がもたらす”とてもいい効果”八坂貴宏

”イクボス”の普及・支援を行うNPO法人ファザーリング・ジャパン会員 八坂貴宏氏に、働き方改革、女性活躍を成功させるための秘訣を伺いました。

女性活躍」そして「働き方改革」という言葉は、企業戦略として当たり前のように使われています。私が受託している講演や研修でも、このキーワードに基づいた内容が圧倒的に増えています。

まさに「働き方の大変革期」が訪れています。

ただ、単に時代の流れとしてトップが内外に宣言したり、新制度や仕組みを導入するだけでは効果が薄いと言わざるを得ません。
むしろ拒絶反応を起こす社員も出てくるでしょう。

「なぜ取り組む必要があるのか」

「それが実現するとどんないいことがあるのか」

ここにきちんと向き合い、浸透させていくことが大切だからです。
私の講演では、必ずその点を伝えるようにしています。
そして、わかりやすく、身近な視点で腹落ちできるように。

そのことをここでは書きたいと思います。

どんな働き方をしていますか

まずは、こんな質問から。

あなたはどちらの働き方を持つ社員ですか?

A:
会社に言われれば「いつでも・どこでも・どんな仕事でも」働くことができる社員

B:
育児・介護など、働く場所や時間、従事する仕事内容について、何らかの制約をもつ社員

この質問に、「A(無制約社員)」と答える割合は、1割から2割程度です。
8割以上の方は、「B(時間制約のある社員)」だと答えます。

私も20代の頃は、胸を張って「A(無制約社員)です!」と言ってましたが(笑)
今では、「B(時間制約のある経営者)」です。

時間制約のある社員が増えた理由

では、なぜ「B(時間制約のある社員)」が増えているのでしょうか。
それは、大きな理由として次のことが挙げられます。

  • 共働き世帯が6割を超えるなか、夫婦で協力して子育てする(しなければならない)家庭が増えている。しかもその対象社員は、これから力を伸ばしていく若手や中堅社員が多い。
  • 少子高齢化社会に突入するなか、介護を抱える社員が急増している。しかもその対象社員は、管理職等重要なポストに就く社員が多い。

子育て中の社員だけでなく、40~50代の管理職層も介護を抱えるなど、時間制約のあるビジネスパーソンが圧倒的に多くなっています。

今までの働き方は通用しない

こんな中で以下のような、これまで通りの働き方は通用しなくなっているのです。

  • 大きな仕事(基幹業務)は時間制約のない社員に任せれば良い
  • 時間内にできなければ残業すれば良い
  • それでも回らなければ採用すれば良い

また、「男性は外で働き(妻子を養い)、女性は家庭を守る」とした性別役割分業主義が未だに残っており、男性に比重の置いた仕事の与え方をする上司も少なくありません。どうしても男性(もしくは時間制約のない社員)に業務の負担が回ってしまうのです。

片方に業務負担が回ってしまうと何が起こるか

その結果、職場では次の問題を抱えているのです。

  • 基幹業務を任された時間制約のない社員は、残業続きで疲弊している。
    →メンタル面で支障をきたし、休職もしくは退職する社員が増えている。
  • 短時間勤務の社員は、重要な仕事を任されず、モチベーションがダウンしている。
    →割り切り型で淡々とこなすか、短時間勤務でも活躍できる会社に転職する。
  • 若手や中堅社員は、「管理職になると割損だ」と感じ、昇進に魅力を感じない。
    →管理職のなり手が少なく、現管理職の負担がさらに増えている。

いかがでしょう。
御社にも当てはまることはないでしょうか。
このままだとどうなるか。

そうです。

業績が上がらないのです。
業績が下がるのです。
生き残れないのです。
そんな魅力のない会社に新入社員も中途社員も集まらないのです。
選ばれないのです。

だからこそ、「働き方を変える」必要があるのです。
もっというと、「勝ちパターンを変える」必要があるのです。

「働き方を変える」=「勝ちパターンを変える」

それは、今いる社員が辞めなくても済むように、より効率的・効果的に成果が出せるように、もっとこの会社に貢献したいと思えるように、社員の状況に合わせて会社が変わることが必要なのです。あくまでも会社が変わるための「働き方改革」が大前提なのです。

その中に「女性活躍」という手段があると私は考えています。

「女性活躍」を謳う必要がある理由

それは、以前の日本の働く文化が「男性は外で働き、女性は家を守る」とした性別役割分業主義を取っていたからです。そのため、産休や育休を取る女性社員よりも「いつでもいる」「長く勤める」男性社員に大きな仕事を与え、男性中心に昇格・昇進させてきたのです。その結果、業務遂行能力に男女差ができてしまったのです。

実際に日本の上場企業の女性役員数の割合は3.4%(2016年調査)と、諸外国と比べても相当低いことが顕著でしょう。
女性も男性と同じように働ける環境を作ることが大切です。

女性も男性と同じように働ける環境を作るには

では、どうすれば良いか。

簡単な方法があります。

それは、「男性の家庭進出」なのです。
男性が仕事だけではなく、育児も家事も分担するからこそ、女性も育児や家事に追われるのではなく、仕事にも集中して取り組めるのです。この当たり前のことに気づき、当たり前のようにやっていけばいいのです。

結局は、「男性の働き方改革」なのです。
これは1企業だけで解決することはできないかもしれませんが、「男性の働き方改革」を行う企業が増えることで、女性も働きやすくなり、制約のある社員でも、活躍することができるのです。そのためには評価の仕方にも変化が必要です。

評価の仕方を変える

残業している社員は頑張っていると評価するのではなく、その成果を出すためにどれくらいの時間をかけたのかを評価していけるようにしていくことが重要です。同じ成果なら、かけた時間が少ない人の方を評価するといったような、業務効率や労働生産性を高めたことによる評価です。

働き方改革は、単なる労働時間縮減ではなく、無駄な働き方を排除するという厳しい選択でもあります。しかし、このことで実は社員や会社にとって、とてもいい効果があるのです。

働き方改革がもたらす ”とてもいい効果” とは

社員にとってのとてもいい効果。

  • 視野や人脈が広がることで、多様性や柔軟性が自然と身につく。
  • 仕事時間を濃縮することで、効率的で段取り上手になる。
  • 私生活が充実することで、精神が安定し、仕事への集中力が向上する。

につながります。

そのことで、会社にとっても、

  • 業務の見直しや属人化が回避できる。
  • 価値創造できる社員が増える。
  • メンタルヘルスや事故発生率軽減など、リスク対策ができる。

とメリットばかりです。
そして、そのことに気づいた企業が、「イクボス」宣言しています。

イクボスとは

  • 部下のキャリアと人生(ワークライフバランス)を応援する。
  • 組織目標を達成する。
  • ボス自らも仕事と生活(ワークライフバランス)を楽しむ。

の3つの要素を満たすリーダーのことです。

150社近くに上るイクボス企業同盟間で、「働き方改革」「女性活躍」等のノウハウを共有しあい、さらに労働生産性を高め、業績向上につなげようとしています。例えば、「会議を1/8に減らす」「資料をなくす・減らす」「メールは3行以内にする」など、業務過多を改善することで、成果を挙げている企業も少なくありません。

研修・講演では、この「働き方改革」「女性活躍」の必要性を伝えるとともに、具体的なノウハウも共有しています。

最後に

まずは私たち自身の働き方を変えてみませんか?
そして、組織や会社の生産性を高めていきませんか?
そのことで、私たちの人生をもっと充実したものにしませんか?

自分も、家族も、会社も、地域も、そして社会も良くなるために、一緒に輪を広げていきましょう!

講師への講演依頼はノビテクマガジンで!

働き方改革、女性活躍、ワークラインフバランスなどの研修・講演ができます。

八坂 貴宏office.YASAKA 代表/NPO法人コヂカラ・ニッポン 副代表
八坂貴宏 講師のプロフィールはこちら

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