堤康之【第1回】ふるさと納税 – 公認会計士が書く!ついつい誰かに話したくなるお金のこと

堤康之 公認会計士が書く!ついつい誰かに話したくなるお金のこと

堤 康之

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2014年12月24日

「ふるさと納税」をやってみよう!

テレビや雑誌で「ふるさと納税」で地方の特産物をゲットしよう!というような特集をよく聞きます。これは乗り遅れたらいかんということで実際にやってみました。
まず、「ふるさと納税」の仕組みを調べたところ・・・

「ふるさと納税」とは、地方自治体への思いやり!

「ふるさと納税」をざっくりいうと、財政赤字に悩む地方の自治体を支援する目的で、本来は自分の住んでいる自治体に支払うべき税金の一部を、その他の自治体に納めるものです。

実際の仕組みとしては、税金を支援したい自治体に直接納めるのではなく、皆さんが支援したい地方自治体に対して寄付を行い、その寄付金相当額を皆さんの支払う税金の額から控除するという間接的な方式が採られています(税金を徴収するサイド(国や自治体)の事務が複雑にならないようにするためだそうです。)

「今は住んでいないけれど、自分の出身地に貢献したい…」
「住んでいないけれど好きだから何かこの町に貢献したい…」
「通学や転勤など縁があって以前住んでいた町に貢献したい…」

などの思いを叶えることができるそうです。

図1

なるほど…、趣旨と仕組みはよく分かりました。でも、テレビや雑誌で言っていたのはそんなことではない…グルメの話であったはず? ふるさと納税を行うと、私たちにはどんなお得があるのでしょうか?

「ふるさと納税」のメリットは、なんといってもお礼に地方特産品をもらえること!・・・控除の限度額に注意を!

「ふるさと納税」を行うと、
(1)高級グルメなど、地方の特産品がもらえる
「ふるさと納税」をした人に対し、多くの自治体が「お礼の品」を用意しています。そして、この特典商品を目当てに「ふるさと納税」を行う人も多くいます(むしろほとんどが特典商品目当てなのかも…)

(2)ふるさと納税(寄付金)した額は、支払う税金からの額から控除することができる
確定申告をすることによって、地方自治体へ寄付した金額を税金から控除することができます(但し、寄付した額のうち2,000円は控除対象外で控除できません[手数料みたいなものと考えてください])。
例えば20,000円のふるさと納税(寄付金)をA市とB市に行い(合計で40,000円の寄付)、確定申告で38,000の税金が控除されたとすると、2,000円でA市とB市のお礼の特産品がゲットできたということになります(テレビや雑誌で言っていたタダで地方の特産品がもらえるというからくりはこれだったんですね、実際には2000円は控除されないのでタダではないですが…)。

しかし、見落とすと大変な落とし穴も…

寄付した額が2,000円を除き無制限に税金から控除できるのではなく、所得額等に応じた制限があるので、自分の控除できる制限額を超えない範囲で寄付を行うことがこの制度を上手に使うポイントです。

全額控除できる額は、ざっくりいうと自分が支払う住民税の1割になることを頭に入れておきましょう。自分の住民税がいったいいくらなのか、ほとんどの人が知らないですよね。下記の(表)を目安にして下さい。

【全額控除される寄付金の目安】

<表の見方>
給与所得が450万円の夫婦・子1人(高校生)の方は、41,000円の寄付であれば申告により、2,000円を除いた全額(39,000円)が税金から控除されます。
30,000円を超えて寄付をすると自己負担額が2,000円を超えて増えていきます。

寄付金の目安(表)はこちらから 税金の控除について 出典:総務省資料

※上記は目安であり、さらに詳細な計算は後述のふるさと納税ポータルサイトなどにシミュレーションシートがあります。

なんとも楽しい商品選び!

ふるさと納税を行うには、大きく分けると以下の流れになります。

①寄付する自治体を選び、寄付を申し込む
②寄付金を支払う
③確定申告を行う

まず①の寄付を行う自治体選びですが、最近では「ふるさと納税」のポータルサイトがいくつもできていますので、ポータルサイトからいろいろな自治体のお礼の品を比較しながら選ぶことができます。

<ポータルサイト1>
http://www.furusato-tax.jp/

<ポータルサイト2>
http://www.citydo.com/furusato/

<ポータルサイト3>
http://www.furusato-nouzei.jp/

本来の制度趣旨からすると、思い入れのある自治体に寄付をしてその自治体が提供する「お礼の品」をありがたく頂くという流れなのですが、現実には、様々な自治体の「お礼の品」とそれに対応する寄付金額を見比べながら、寄付先の自治体を選定するという流れになる人も多いでしょう。

「お礼の品」は様々で食品だけではなく最近では宿泊やゴルフなどの体験型の「お礼の品」も増えてきているようです。とはいっても不動の人気の品は、「お肉」と「お米」のようで、生活必需品、もしくはちょっとした贅沢な食材というように、現実的な選択をされる方が多いようです。

そして最近の「ふるさと納税ポータルサイト」では、「お礼の品」のチョイスからその自治体への寄付まで一括して行うことができるものが多く、寄付もカードを使って出来るものもあります。普段ショッピングサイトで買い物をする感覚となんら変わらずできてしまいます。

ふるさと納税の手続きは、確定申告がめんどう!でも特産品の魅力に比べたらそのくらいの努力はしょうがない・・・

少しハードルが高いかもしれませんが、支払った寄付金を控除してもらうには個人の確定申告をする必要があります。(注)
確定申告なんて個人で商売をしている人が税理士などの専門家に作ってもらうものだと思っている人がほとんどだと思いますが、確定申告は、会社など税務申告とは違って誰でもできるように設計されているものです。

国税庁のホームページを使えばサラリーマンの方でも、意外とカンタンに確定申告は作成できます。

国税庁ホームページの確定申告書作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/h24/ta_top.htm

作成に必要な書類

「寄附金の受領書(寄附金受領証明書)」※寄附した自治体から送られてきます
「源泉徴収票」※サラリーマンの方は毎年年末に会社からもらっています
「(還付金の振込み指定をする)銀行口座」

だけです。

詳しいやり方は、上記の国税庁ホームページや前述のふるさと納税ポータルサイトなどに記載されていますので、是非ご自身でやってみて下さい。

(注)2015年4月より「ワンストップ特例」という制度が新設され、5自治体以内の寄付であれば、各自治体へ
申請書を送付することにより、確定申告が不要になります。

keturon

ちなみに私は今まで縁もゆかりもなかった山形県天童市に「ふるさと納税」をしました。
そして...山形の地酒セット2本、美味しくいただくことができました!

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