眞邊明人【第4回】イメージ力ではなしかたに説得力を加える – プレゼンの鬼が教える話し方のコツ!眞邊明人の最強の話し方

眞邊明人 プレゼンの鬼が教える話し方のコツ!

眞邊 明人

プレゼンの鬼が教える話し方のコツ!眞邊明人の最強の話し方

イメージ力とは何か。その定義とトレーニング方法を解説しています。

元吉本興業のプロデューサーであり、新垣結衣や佐藤健のデビュードラマの監督であり、即興演劇のプロリーグ「アクトリーグ」を生み出したという異色の経歴の持ち主、眞邊明人氏。

売れっ子研修・講演講師でもある 眞邊明人氏に、いままでの研修や講演会をはじめ、様々な経験を通じて得られたことを元に、最強の話し方について語っていただきます。

どうしたら、あの人のように喋れるようになるのか?
あの人とこの人では、同じことを話しても全然違うのはなぜなのか?
最強の話し方を身につけるために必要なこととはなにか?

これぞ話し方の「ノウハウ」決定版です。

イメージ力とは

イメージ力といわれるとやはり「漠然」としていますね。イメージ力といっても使うのは「再現」というテクニックひとつです。よく営業なんかで聞かれる「貴社の強みは?」なんて質問がありますね。答えとしては「価格が安い」とか「補償制度」ですなどと答えると思います。そして、その「低価格」とか「補償制度」とかが「なぜ」強いかという理由をエピソードとして付け加えると思います。

曰く、「海外での現地調達、現地加工によって原価を抑えている」「国内で300店舗のサービスセンターが完備されている」など。確かに「主張」とその「理由」という組み合わせは「論理的」ではあります。しかし、心は打たないのです。それは「イメージ」ができないからです。

理屈はあっていても「感性」には何も訴えかけてこないからです。今までも書いてきましたが、人間は「感情」で動く動物です。「感情」が動かないとなかなか「行動」に結びつきません。だから「感情」を動かすために「イメージ」が必要というわけです。その手法が「再現」です。

「再現」とは

「再現」とは「できごと」を「詳細」に、そして「事実」に「感情」を交えて話すことです。

このバランスがとても難しいのです。「事実」だけが多くなってしまうと「無味乾燥」になりますし、「感情」が多すぎると「具体性」が失われてよくわかりません。話し方が下手な人のほとんどがこのふたつのどちらかのスパイラルにはまってしまっています。

今回もこれをシンプルなトレーニングによって改善していきたいと思います。

再現とイメージ力のトレーニング

ステップ1 事実を詳細に話す

そこでまず最初のトレーニングです。一番簡単な「事実を詳細に話す」から行ってみましょう。

「目を閉じて自分の部屋をできるかぎり詳しくしゃべる。」

これだけです。

玄関から廊下、部屋の床、天井、窓、机、机の上のもの、ベッド、ベッドの形、ふとん、枕、など出来る限り詳しくしゃべってみます。しゃべり終えれば、目を開いて確認します。そこで抜けているものをみつければ、もう一度同じことを繰り返します。

目を閉じて、頭の中で部屋を思い浮かべ、それを喋るという作業は、記憶を「文字」でなく「絵」で浮かべることにより、より「感性」を刺激し、再現性を高める効果があります

はなしかたが下手な人は「文字」で内容を考えるためイメージが伝わりにくいのです。写真を言葉で伝えるより、写真そのものを見せた方が早いでしょう。それと同じです。ただし、写真を見せられない場合はそれを「言葉」で伝える必要があります。そのときに頭の中を「文字」ではなく「絵」でイメージすることが大事なのです。

このトレーニングを続けると、短い言葉で情景を明確に伝える能力が身につきます。それができたら次に行うトレーニングに進みます。

ステップ2 目を閉じて家から最寄りの駅までの道順をしゃべる

部屋を再現するよりも複雑になります。部屋は場所が移動していませんから、どこから手をつけてもある程度イメージの再現ができますが、道順はきちんと位置関係が整理されていないと聞き手は全くイメージが湧きません。

「絵」から「動画」になると言ったらいいでしょうか。より立体的なイメージ構築と再現性が鍛えられます。また論理性と構成力が鍛えられます。この二つのトレーニングをしっかり行うとそれだけでかなりイメージ力がつきます。

イメージとは「単語」の効果的な「羅列」なのです。赤ちゃんはいきなり文法をしゃべりません。「単語を羅列する」ことで頭の中にある「絵」を伝えます。それはまさに「感性」を揺さぶる言葉なのです。「単語」=「絵」です。その「絵」を効率よく表示していくことで、イメージが鮮明で具体的で再現性の高い表現を身につけるというわけです。これができると第3ステップです。

ステップ3 この道順に「感覚」や「感情」を加える

例えば、道順に花屋さんがあったとすると、「甘い匂い」とか「心が華やぐ」とか「感覚」や「感情」の言葉を加えるのです。このことによって、単なる「詳細な事実」に自分の「感情、感覚」という「主観」が入り、その人独自の体験の「再現」が完成するわけです。

これができるようになると「普通の体験」がなんだか「特別」な体験として受け手が感じる説得力のある表現に変化します。上手なはなしかたとは相手にイメージさせ、そしてその「感性」を揺さぶるものです。

日本語でのロジカルシンキングには「イメージ力」も合わせる

最近は、「ロジカルシンキング」が重要視され、はなしかたの重要なテクニックとして大企業の研修などに取り入れられていますが、ここで見落としがちなのは、英語と日本語の違いです。英語はそもそも非常に直感的であり言い回しも直接的です。したがって、論理を組み立てるだけで充分に「イメージ」が強くなりメッセージが明確になります。

日本語はその逆で曖昧な表現が多く、論理を組み立てるだけでは、「理屈はわかるけれどイメージできない」という事態に陥るのです。ですから、欧米式の「ロジカルシンキング」を取り入れるときに合わせて、「イメージ力」をアップするトレーニングをする必要があるのです。このトレーニングは日記のように「書く」ことでも鍛えられます。

書くことで「イメージ力」をアップする「イメージダイアリー」

ワタシは毎日やっていますが、「イメージダイアリー」というトレーニングです。

90秒で一日あったことを単語で怒涛のように書きまくるという日記です。

他人に読ませる必要はないので意味不明で構いません。ただ、自分で後で読んでその単語の羅列で頭にその一日の情景が手に取るように浮かんできたら正解です。これも毎日行なえば一気にイメージ力がアップします。ぜひチャレンジしてみてください。

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