「知ってるつもり?日本の伝統と文化」
~真の国際化は、自国の伝統と文化を知ることから始まる~
第二回「日本語の乱れ」(中)

中村 義裕

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2015年02月24日

「日本語の乱れ」(中)

グローバル人材育成にかかせない、リベラルアーツ。

「知ってるつもり?日本の伝統と文化」と題し、中村義裕氏に日本の伝統と文化について語っていただくコラムです。

 

 

地球の規模がどんどん進み、国際化が激しくなる中、私の専門分野の「演劇・芸能」を40年近く勉強してきたが、それ意外の「日本」のことを、あまりに知らないことに気づいた。
世界と対等に付き合うためには、母国の歴史の上にすっくと立ち、「日本はどんな国なのか」を我々が知らなくては、「真の国際(グローバル)化」は始まらない。

 

言葉の乱れ、を考える時に、軽視できないのが「標準語」という怪しい言葉。
地方在住の方々は、東京のテレビ局のアナウンサーがニュースを読んでいるような言葉を「標準語」だと認識しているようなケースが多いようだ。

 

しかし、いくら東京が首都だとはいえ、「標準語」という上からの視線での名称はいかがなものか。

それでは、お国訛りの豊かな方言は「異常語」だとでも言うつもりなのだろうか。

そもそも、この「標準語」の成立からして怪しいもので、明治時代に軍隊で各地方から集めた人々に共通するように、明治政府が大急ぎで創ったもので、「標準語」などと大層な名前を付けるほどのものではない。

 

その「標準語」さえも、だんだん怪しくなり、テレビのベテランのアナウンサーでも「ドラマ」の語尾を上げてみたり、「映画」の語尾を上げてみたりと、半疑問形のアクセントは耳障りでしかない。

 

こういうことどもを踏まえた上で、「言葉は時代と共に変わるのだ」という結論になれば、まだしも受け入れようがあるのだが…。

 

もう一つの誤解とも言うべき点は、東京にもれっきとした「訛り」や「方言」があり、「東京弁」が存在することが、あまり理解されていないことだ。さすがに、最近は「まっつぐ行って、しだり(左)へ曲がって」とは聞かなくなったが、昭和一桁世代の東京っ子であれば、絶滅危惧種のようだが少数の人々は使っている。

 

先日、タクシーの中で、30代と思しき運転手さんとの10分ほどの会話の中で、

「失礼ですけど、お父さんもお母さんも、下町のお生まれでは…」と言ったら非常に驚かれた。

「なぜ、そんなことが分かるんですか?」と。

 

私は言語学者ではないから、専門的ではないが、会話の中で「右側」のことを、運転手氏は「右っかし、ですね」と言ったのだ。

これは私もつい使ってしまうのだが、れっきとした「東京弁」である。

 

「右っかし」「左っかし」は、漢字で書くと「右っ河岸」「左っ河岸」となる。

かつての江戸っ子の誇りで、「大川」と呼ばれていた「隅田川」の右側か左側か、ということから生まれた言葉だ。

種明かしをしてしまえば「なんだ」という話だが、これは大阪の道頓堀川でも、新潟の信濃川でも通用しないだろう。

 

 

さて次回は「怪しい和製英語」の話。

 

 

前回コラム、「日本語の乱れ」(上)は、こちらから。

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