「知ってるつもり?日本の伝統と文化」 ~真の国際化は、自国の伝統と文化を知ることから始まる~ 第七回「歌舞伎と能はどう違う?」

中村 義裕

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2015年07月02日

グローバル人材育成にかかせない、リベラルアーツ。

「知ってるつもり?日本の伝統と文化」と題し、中村義裕氏に日本の伝統と文化について語っていただくコラムです。

 

 

地球の規模がどんどん進み、国際化が激しくなる中、私の専門分野の「演劇・芸能」を40年近く勉強してきたが、それ意外の「日本」のことを、あまりに知らないことに気づいた。
世界と対等に付き合うためには、母国の歴史の上にすっくと立ち、「日本はどんな国なのか」を我々が知らなくては、「真の国際(グローバル)化」は始まらない。

歌舞伎と能はどう違う?

日本の古典芸能で、海外の人もかなり興味を示すのが「能」と「歌舞伎」。特に、歌舞伎は歌舞伎座が新築開場したこともあり、常に賑わいを見せている。

 

しかし、面と向かって「能と歌舞伎はどう違うのか」と人に聞かれた時に、即座に答えは出にくいものだ。聞く方も、そう専門的な違いを知りたいわけではない。しかし、『大雑把な違い』も答えられないのが現状、という方が大半ではないだろうか。

 

専門的な話は抜きにして、大雑把に「能」と「歌舞伎」の違いをいくつか考えてみよう。まず、歴史は「能」が古く、室町将軍足利義満、つまり金閣寺を建てるように命じた将軍の時代だ。1300年代後半である。一方「歌舞伎」は、戦国時代から江戸時代へ移る辺り、1600年頃と思っていただければ良い。

 

外見の違いは、「能」が例外を除いて「おもて」と呼ばれる「面」を付けて演じるのに対し、「歌舞伎」は化粧をする。いずれも、役柄に応じて違うのは共通だ。

 

芸能の『質』という観点で考えると、「能」は死者の芸能と言われ、戦や恋煩いで命を落とした者が、現世に現われ、想い出や嘆きを語ってはまた冥界(めいかい)に戻る、というパターンが多い。一方、「歌舞伎」は、歴史上の人物も多数登場するが、それらの人々も今あたかも目の前に存在するかのように演じる「生者の芸能」である。

 

「能」と「歌舞伎」には、相違点ばかりではなく、共通点もある。どちらも、原則的に、舞台に上がれるのは男性だけ、という点だ。それぞれの長い歴史の中で無論いくつかの例外はあったし、歌舞伎に関して言えば、始祖は「出雲の阿国」と呼ばれる女性だ。しかし、どちらも男性が女性を演じる芸能である。また、能では「橋掛かり」、歌舞伎では「花道」という、主な役を演じる役者が出入りする舞台構造を持っているのも共通点と言えよう。

 

初めて質問された時に、たとえ大雑把でもこれだけ答えられれば、相手も眼は大きく見開かれること間違いなし、である。

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